オリジナル扇子を制作する前に知っておきたい「扇子」の基礎知識
2020/1/31(金)
意外と知らない「扇子」の基礎知識
みなさん、こんにちは。御社の販促戦略は上手くいっているでしょうか?ノベルティストアです。
さて本日は、オリジナル扇子を制作する前に知っておきたい「扇子」の基礎知識についてお話したいと思います。というわけで、ノベルティのことなら何でも知っている”ノベルティストアの父”Mさんに「扇子」について聞いてみました。
—–Mさん!Mさん!オリジナル扇子を制作する前に知っておきたい扇子の知識ってありますか?
Mさん:たくさんありますよ。
—–へー。やっぱり知っておいたほうがいいんですかね?
うーん……。オリジナル扇子の制作をする担当者様には、やはり、扇子については、ある程度ご理解いただいておいたほうがよいかもしれませんね。扇子自体、決してお安くはないノベルティグッズなので……。
—–確かに扇子自体お安くないですもんね!わかりました。ではMさん、さっそく教えて下さい!
「扇子」の歴史
Mさん:では、まずは扇子の簡単な歴史からご紹介しましょう。扇子は、平安貴族の持ち物であった檜扇(ひおうぎ)からはじまり、明治期に海外輸出用につくられた絹の絵扇(えおうぎ)まで、時代とともに常に変化し続けてきました。現代の扇子は布貼り、紙製、白檀や紫檀の薄板を綴じたものなど多種多様です。ただし基本的な構造や種類は、扇子が生まれた平安時代からあまり変化していないようです。
—–平安時代から使われてるんですね。
Mさん:扇子の使用方法としては、扇子本来の”涼を取る”という用途以外にも、”位を表す”儀式用品、”舞や落語の小道具”など、幅広く利用されてきました。
—–なるほど。能でも扇子が使われていますね。
Mさん:また、ことわざや文芸、デザインの中にも扇子は多く登場します。”肝心要(かんじんかなめ)”の語源となっていたり、”地紙模様(じがみもよう)”と呼ばれる着物の柄もあります。
—–勉強になります!うんちくが語れますね!
Mさん:うんちくであれば、扇子の各部品の名称を知っていると、一目置かれるかもしれませんね。
—–ぜひ教えて下さい!
「扇子」各部品の名称
Mさん:扇子の各部品には独自の呼び名があります。
- 親骨(おやぼね):扇子の両端にある骨で、厚くて丈夫です。
- 中骨(なかぼね):親骨に挟まれた骨で、薄くてしなやかです。
- 扇骨(せんこつ):親骨と中骨を合わせて、扇骨と呼ばれています。
- 間数(けんすう):扇骨の数を間数といいます。
- 要(かなめ):親骨と中骨を一点で留める部分です。扇子の形状や操作性を左右する非常に重要な部分です。
- 扇面地紙(せんめんじがみ):両面貼りの場合、表裏の「皮紙」で「芯紙」を挟み3層構造になっています。真ん中の芯紙に薄い和紙を使い、これを2枚に剥いだうえで、その隙間に中骨を差し込みます。技術が必要な扇子の仕上がりを左右する工程です。
—–へー、へー、へー!
よい「扇子」の選び方
—–ところで、よい「扇子」の選び方なんてあるんですか?
Mさん:もちろんありますよ。よい扇子の選び方はそれほど難しいことではありません。いくつかのポイントを知るだけで、誰でも上質な扇子を見極めることができるようになります。せっかくですから、そのポイントをお伝えしましょう。
- ポイント1:持ったときに重みを感じること。感覚的な判断のようですが、結構重要なポイントになります。
- ポイント2:開閉がスムーズで滑らかなこと。
- ポイント3:開いた後に戻りがなく開ききった状態がキープされていること。扇骨と扇面のバランスが悪い扇子は、引っ張られて閉じる方向に戻ろうとします。きちんと開ききるかを確かめてください。
- ポイント4:閉じたとき時にゆがみがないこと。天(山や谷)の位置にズレがなく部分的に出っ張りがないか確かめてください。
- ポイント5:地紙と骨の境目や親骨と布地の接着部分もきれいに仕上げられているか確かめてください。
- ポイント6:布扇子の場合、縁紙部分の仕上げも忘れずにチェックしてください。
- ポイント7:親骨に「ため」が施されているかどうかを確かめてください。(※ため=扇子作りの仕上げの工程で行われる作業です。親骨が先端の部分でしっかり閉じるよう内側へ曲げられています)
—–なんか扇子が欲しくなってきました……。
Mさん:でしょ?
—–ところで、よい扇子ってどこが違うんですか?
Mさん:難しい質問ですね。一概にはいえませんが、よい扇子は、やはり素材の加工に手間をかけていますね。
—–素材の加工に手間ですか……。見極める自身がないなぁ……。
Mさん:普通はそうですよね。でも、ノベルティストアは扇子の制作が得意なんですよ!特に大口・高級品に関しては費用感・完成品ともにご満足いただけると思います。ノベルティグッズを作る際に「高級感のある扇子を作りたい」などといったご希望がある場合には、ぜひ弊社までご相談ください。
Mさんがおすすめする「扇子」とは?
—–では、そんなMさんがおすすめする扇子とは、どんなものですか?
うーん、そうですね。風量で選ぶなら、涼しい風をたっぷり取り込める、地紙部分が大きい「紙扇子」が一番です。「大短地」なら60間仕様の扇骨が密で、よくしなる上質の竹を用いたものがおすすめです。優しい風がお好みの方はこのタイプを是非お試しください。
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