ジュートとは?素材の特徴・使い道・お手入れ方法を解説
2024/4/19(金)
最近、よく見かけるようになったジュート素材のバッグやサンダル。
ナチュラルで素朴な風合いのジュートは、地球環境にやさしい素材である点も魅力です。
当記事ではジュートの基礎知識、メリットとデメリット、用途、お手入れ方法などを詳しく解説します。
また、当店おすすめのジュートグッズ14選もご紹介します。
ジュートの基礎知識
まずは意外と知られていないジュートの基礎知識を確認しましょう。
「ジュートってそもそも何?」「麻とは違うの?」という方はぜひお読みください。
ジュートは麻の一種
麻とは、茎の靭皮部分から繊維を取る植物や、その繊維から作った素材の総称です。
麻は20種類近くもあり、代表的なものに「大麻(ヘンプ)」「苧麻(ラミー)」「亜麻(リネン)」「黄麻(ジュート)」「洋麻(ケナフ)」などがあります。
ジュートは、そういった麻の一種です。
麻と総称される上記の植物は、植物学的には全く違う種類に分類されます。
そのため、原料となる植物によって糸や生地の性質が異なります。
たとえば、洋服などに使われるリネンやラミーなど雑貨に使われるジュートは、それぞれ見た目も質感も違いますよね。
ジュートは、黄麻(こうま)というシナノキ科の植物から作られる天然繊維です。
長くて柔らかい繊維から、粗くて強い糸が紡がれます。
生地は格子状の織りとザラリとした質感が特徴で、天然繊維の中でも抜群の耐久性を誇ります。
地域によって呼び方は異なり、バングラデシュではジュート、インドではインド麻、中国では黄麻(こうま)と呼ばれます。
なお、日本の家庭用品品質表示法では「麻」と表示できるのは亜麻(あま)と苧麻(ちょま)の2種類のみ。
ジュート製品の場合、原料は麻ではなく、ジュートと表示されます。
インドとバングラデシュが主な産地
ジュートの生産地は高温多湿な熱帯や亜熱帯です。
生育に必要な太陽エネルギーが豊富で、加工工程で大量に使う水が豊富な地域が適しています。
生産量の1位はインド、2位はバングラデシュ。
インドとバングラデシュで世界の生産量の約9割を占めているそうです。
2月頃に種まき・6~9月頃に収穫
ジュートの栽培から出荷までの流れは、次の通りです。
・2月頃から種まきを開始
・6月~9月頃に収穫(約4か月間で2~3mの大きさまで成長する)
・収穫されたジュートは茎を1~2週間ほど水に浸して発酵させる
・柔らかくなったら手作業で靱皮部(茎の外側の部分)を剥がす
・靱皮を水洗いして不純物を取り除き繊維を乾燥させる
・繊維をジュート工場へ運び糸などに加工する
こうしてできあがったジュートは、強度・繊維の長さ・光沢・美しさなどによって格付けされます。
白色で光沢があるものは優良品、黄褐色ものは普通品として出荷されるそうです。
ジュートのメリット
ここからは、ジュート素材のメリットについて解説します。
機能的で環境にやさしく、安価である点がジュート素材の魅力です。
機能性が高い
ジュート素材は、以下のような特長を持つ機能性の高い素材です。
・耐久性がある
天然繊維の中でも抜群に耐久性が高くて丈夫です。
そのため、古くからコーヒーなどの農作物を輸送・保管するための麻袋や、資材を束ねる麻紐として利用されてきました。
・通気性・吸湿性・放湿性に優れる
空気を通しやすく、水分の吸収と発散に優れています。
高温多湿の時期にも快適に使えるため、夏用のファッション雑貨やインテリア用品に活用されています。
・保温性に優れる
繊維の表面に毛羽があり、暖かな空気を保ちやすい素材です。
寒い時期に使うラグやカーペットの裏地など使われています。
(夏は涼しく、冬は暖かい素材なのですね!)
・寸法安定性に優れる
あまり伸び縮みしないため、製品の形状や寸法が安定しています。
環境にやさしい
ジュートは、栽培から廃棄に至るまで環境への負荷が小さい素材です。
・栽培
成長する際の光合成では他の植物の5~6倍もの二酸化炭素を吸収するそうです。
ジュート栽培は地球温暖化の防止にもつながっています。
・加工
加工時に出る廃棄物(水・ジュートの利用しない部分など)は、土壌に還元されるものがほとんど。
石油を使用するポリエステル、農薬が必要なコットンなどと違い、有害な産業廃棄物を出しません。
・廃棄
ジュートは燃やしても有害物質を出しません。
土に埋めればバクテリアによって分解されて、土に還ります。
経済効率が良く安価
ジュートは光合成の効率が良いため、肥料や農薬などを必要としません。
手間がかからず、栽培コストを低く抑えられる費用対効果の高い作物なのです。
そのため、市場で販売される製品も比較的安価といえます。
ジュートのデメリット
さまざまなメリットがあるジュートですが、以下のようなデメリットもあります。
ザラザラした手触り
植物から作った素材ならではの毛羽立ちが特徴です。
触るとチクチク感やザラつきあり、肌に刺激を感じる場合もあります。
保管に注意が必要
直射日光や高温・高湿の状態に長時間さらされると、劣化しやすくなります。
湿気の多い環境ではカビや虫が発生することもあるので注意が必要です。
丸洗いはしにくい
水で丸洗いすると毛羽立ちや型崩れの原因になります。
一般的に洗うことは推奨されていません。
ジュートの用途
かつては主に輸送用の麻袋や麻紐として利用されてきたジュート。
糸や布として、さまざまな産業や緑化・防災などの分野でも活用されています。
■ジュート糸の用途例
農作物などの紐(結束用)
カーペット用の糸
畳の表糸
電線
導火線
猫の爪とぎ
■ジュート布の用途例
輸送・保管用の袋(コーヒーや大豆など)
漁業用資材
鉱物・鋼材の梱包用資材
緑化用資材(樹木の保護テープ)
土のう(防災用品)
カーペットの裏地
ソファなどの下張り
壁紙
テーブルクロス
収納ボックス
絵画用キャンバス
バッグ
帽子
サンダル
ジュートのお手入れ方法
ジュートは汚れや匂いがつきにくい素材です。
以下のようなお手入れをすれば、綺麗な状態を保って長く使えるでしょう。
毛羽立ち・色落ち・シワ・型崩れの原因となるため、洗うことは推奨されていません。
■日頃のお手入れ
・防水スプレーをかけておく
・毛足の長い柔らかいブラシでやさしくブラッシングする
・濡れたら陰干しで自然乾燥させる
■汚れたとき
・乾拭きするか、湿った布でやさしくたたいて汚れを落とす
・陰干ししてしっかりと乾燥させる
人気のジュートバッグ14選
最後に、ジュート素材のエコバッグ・トートバッグ・サコッシュ・ポーチをご紹介します。
「ジュートがどのように商品化されているのか」をご確認ください。
ジュートサコッシュ ナチュラルベージュ
TR-1084-028
189.2円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュートスクエアトート(S) ナチュラルホワイト
TR-1004-044
272.3円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュート&コットンA4トート
221002
212.3円 (税込)
- 小ロット
- 既製品
ジュートスクエアトート(M) ナチュラルベージュ
TR-1005-028
272.3円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュート&キャンバスポケットトート(S) ナチュラル
TR-1214-008
276.5円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュート&コットンフラットポーチ S
215002
222.2円 (税込)
- 小ロット
- 既製品
ジュートバッグ
225001
323.4円 (税込)
- 小ロット
- 既製品
ジュートコットントート(M) ナチュラルベージュ
TR-0962-028
322.5円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュートミニバッグ
225003
257.4円 (税込)
- 小ロット
- 既製品
ジュート&キャンバスコンビトート(M)ナチュラル
TR-1218-008
328.9円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュートコットントート(L) ナチュラルベージュ
TR-0963-028
410.3円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュート保冷ランチトート ナチュラルホワイト
TR-1222-044
465円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュートスクエアトート(LL) ナチュラルホワイト
TR-1187-044
556.6円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
ジュート保冷スクエアトート ナチュラルベージュ
TR-1223-028
702.9円 (税込)
- フルカラー
- 小ロット
- 既製品
この記事をシェア
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ
- 2024年12月(2)
- 2024年11月(1)
- 2024年9月(1)
- 2024年4月(2)
- 2024年3月(4)
- 2024年2月(1)
- 2024年1月(1)
- 2023年12月(3)
- 2023年11月(6)
- 2023年10月(1)
- 2023年9月(1)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(2)
- 2023年5月(2)
- 2023年4月(1)
- 2023年3月(1)
- 2023年1月(6)
- 2022年11月(7)
- 2021年12月(1)
- 2021年11月(3)
- 2021年10月(2)
- 2021年8月(4)
- 2021年5月(3)
- 2021年4月(2)
- 2021年3月(2)
- 2020年12月(10)
- 2020年11月(1)
- 2020年10月(1)
- 2020年1月(2)